FJ Topics · Handling & Care
FJ・スナイプなどのディンギーを車やトレーラーで運ぶときの、艇体を傷めないための固定のコツをまとめました。「必要以上に締めない・力の向きに気をつける」——この二点が基本です。
Before You Load
FRP艇の艇体は、思いのほかデリケートです。固定のしかた一つで、知らないうちに艇体へ負担がかかることがあります。以下の5つのポイントを押さえて、大切な艇を安全に運びましょう。
Five Points

Step 01
艇を押さえるベルトやロープは、船台(ラック)の受けに近い位置で留めます。上から力をかけて締め込むと、下で受けている船台やラックとの間で艇体に必要以上の力がかかり、思わぬ負担になります。できるだけ支点の近くで、必要な分だけ留めれば、艇体のゆがみは起きにくくなります。
Step 02
ベルトやロープが艇体に当たる場所にも注意が必要です。できるだけ傷やへこみのないクリアな面に当ててください。金具やロープの当たる部分は当て布などで保護し、オーニング(カバー)の金具などにも触れないように。艇体の補強が入っている箇所を探して位置を決めると安心です。サイドステー付近などは補強が効いており、支点として有効です。


Step 03
ベルトやロープの角度にも注意してください。留め方によっては、艇体に横方向の力がかかってしまいます。横向きの力は強度の弱い部分にかかると、艇体を痛める原因になります。とくに艇の底(キール)付近は下方向の力を想定していない部分です。できるだけ艇体にまっすぐ力がかかるよう、固定位置での角度に工夫が必要です。
Step 04
船台(ドーリー)ごとラックに載せる場合、艇だけを固定すると、艇が前に動いて船台のフレームがゆがむおそれがあります。バウライン(船首側のロープ)で艇の前方への動きをあらかじめ止めておけば、フレームのゆがみを防ぐことができます。


Step 05
マストを積むとき、複数本あるなら、1本ずつ運ぶより重ねて積んだほうがマストの振れ(暴れ)は小さく収まります。1本で積むときは、できるだけトップ側とボトム側の両方を支えるように。トップとボトムで支えられないときは、ロープなどで振れ止めをつけてください。
Please Note
ここでの内容はあくまで一般的な目安です。艇の状態・車両・積み方によって最適な方法は変わります。長距離の運送や不安な点は、辻堂加工までお気軽にご相談ください。