TSUJIDO FJ TUNING GUIDE (微風スペシャル)



☆チューニング目的
マストチューニングとは、セールのパワーを最大限に引き出し、そのパワーを余すことなくボートへ伝えることができるかが最大の目的です。ここにTSUJIDO FJのマストの立てかたと、標準チューニングデータを載せますが、あくまでも目安であり絶対のデータではありません。各チームのウエイト セーリングコンディションによって変化するもので、また変化させるべきものです。以下を参考にセットし、セーリングの結果を取り入れ各艇 各チームにあったチューニングを探し出してください。
☆マストステップ
マストステップの位置は、ヘルムのバランスを決定します。マストステップを前に動かすとリーヘルムが増え、後ろに動かすとウエザーヘルムが増えます。センターボードピンからマスト後面までの距離を測ります。
420mm〜435mm
ウェザーヘルムのある420mmから始めてみてください。
ヘルムが感じられれば、一つずつ前に移動していきます。
☆サイドステーチェーンプレート
サイドステーチェーンプレート前御位置は、プリベンドとフォアーステーのテンションを調節します。前に動かすとプリベンドが増えフォアーステのテンションが減り、後ろに動かすとプリベンドが減りフォアーステーのテンションが増えます。測る位置は、ステムヘッド金具最前部ピンからサイドステーチェーンプレートまでの距離を測ります。
1830mm〜1880mm
1850mmから始めてください。
ハンドリングのコントロールが難しいときは1880mmにします。ただしジブのサギングが減りパワーは落ちます。またベンドが減りリーチが閉じやすいので微風には向きません。
パワーが欲しいときは1830mmにします。ただしジブのサギングが増え上り角度が落ちます。またリーチが開きやすいので強風には向きません。
☆スプレッターのレングス・スプレッターのディフレクション
スプレッターの長さは、スプレッター先端のサイドステー取り付け位置がサイドステーマストタング位置とサイドステーチェーンプレートを直線で結んだ線との位置関係によって、マストの横方向のテンションを調節します。スプレターを長くするとサイドベンドが減り、短くするとサイドベンドが増えます。(ただし、スプレッターティップが外側にあるとき)。スプレッターの長さの測り方は、マスト面とスプレッターの先端サイドステー取り付け位置までの距離を測ります。

460mm〜450mm
スプレッターのディフレクションは、スプレッター先端のサイドステー取り付け位置がサイドステーマストタング位置とサイドステーチェーンプレートを直線で結んだ線との位置関係によって、マストの前後方向のテンションを調節します。つまりプリベンドの量を調節します。ディフレクションを広げるとプリベンドが減り、ディフレクションを閉じるとプリベンドが増えます。ディフレクションの測り方は、スプレッターを完全に閉じブラケットに当てた状態でサイドステー間(ディップ間)を測ります。

880mm〜910mm
☆マストレーキ
マストレーキは、マストステップと同様にヘルムの量とボートに与えるパワーを調整します。マストレーキを増やすとリーヘルムが増えパワーが増え、マストレーキを減らすとウェザーヘルムが増えパワーが減ります。マストレーキの測り方は、メインハリヤードにメジャーを取り付けセーリング状態の位置まで上げトランサム上縁迄の距離を測ります。マストプラー等は、開放しておきます。

5880mm〜5940mm
☆リグテンション
リグテンションは、スプレッターへの影響、 つまりプリベンド、 サイドベンド量とフォアーステーのテンション(ジブのサギング量)を調節します。リグテンションの測り方は、市販のテンションゲージを使って測ります。

32〜35
☆プリベンド
プリベンドとは、メインセールをセットする前にスプレッター サイドステー ジブセールのみでテンションをかけたときに生じるマストベンドのことです。プリベンドが多いとメインセールが浅くなりパワーを減らしリーチを開きやすくし、プリベンドが少なとメインセールが深くなりパワーを増やしリーチを閉じやすくします。プリベンドは、マストベンドの基準になり、セーリング中にメインシート ブームバング トラピーズによるテンションがかかったときのベンドやマストの硬さによって調節します。プリベンドの測り方は、マストトップとグースネックを直線に結びスプレッターの位置でのマストとの距離を測ります。

40mm〜70mm
☆マストプラー
マストプラーは、セーリング中のマストベンド量を調整します。プラーを引いてベンドを少なくすると、メインセールは深くなりパワーアップします。また、メインシートによるリーチコントロール中にプラーを当てマストを固定すると、リーチのコントロールを安定させることができます。マストプラーの量の測り方は、プリベンドの測り方と同じです。
☆こんな所も計ってみました
マストのベンドとステップの位置を測ります。プラーの量もはかれます。

1380mm〜1420mm
サイドステーとマストの関係。

260mm〜280mm
☆スプレッターを合わせましょう
スプレッターの左右を合わせます。
スプレッターの高さを合わせます。
質問等は
メール又は何でも掲示板又は質問掲示板にお願いします。