艇の輸送諸注意


艇を止めるベルトあるいはロープは、
船台またはラックの受け近くに取ります。
上から押さえるベルトあるいはロープと
下で支える船台あるいはラックが近ければ
ベルトあるいはロープが緩みにくく必要以上に力が要らなくなり、
艇に掛かる負担が減ります。
出来るだけ支えになる受けに近ければ艇の歪みも少なくなります。
ベルトあるいはロープが掛かるところの艤装品には注意が必要です。
出来るだけ何も無いクリアーなところに掛けてください。
カムはもちろんロープなどのうえは避け、
オーニングの部品などにも注意。
艇体の補強部分を探して位置を決めるのも有効です。
サイドステーなどの部分には補強が多いので有効です。
ベルトあるいはロープの角度に注意してください。
締めこむにつれて、下方向はもちろん横方向にも力が掛かります。
横方向の力は船を絞り込む方向にかかり、
強度の弱いところを探し負担を掛けてしまいます。
特に船の後方付近には横方向の力を想定していないことが多いです。
ベルトあるいはロープは出来るだけ下方向に力が掛かるように、
固定位置での角度に工夫が必要です。
船台ごとラックに載せる場合船を固定したとき、
船台が下に押されてフレームが曲がる恐れがあります。
バウラインで船台の取っ手を上方向に締めておけば、
ある程度曲がりを防ぐことが出来ます。
マストを積むときに複数本あるならば、
1本1本積むよりも重ねて積むほうがマストの振られを押さえられます。
1本で積むときは
出来るだけマストのトップ近くとボトム近くが載るようにします。
トップとボトム近くに出来ないときは、ロープなどで振れ止めを付けます。